その先へ

setohの色々殴り書き

週5でペアプロ生活

ハロー、@seto_hi です。

 

弊チームではペアプロ・モブプロを積極的に行っており、特にAndroidチームではここ2ヶ月はほぼ毎日1時間半くらいペアプロをしています。
目的達成のためにやや独特なやり方をしているので、意図や手法を書きたいと思います。

なぜペアプロを始めたか

何回か書いていますが自分は事業支援チームに所属しており、現在支援している電子書籍チームでは開発レベルの底上げを期待されています。
チーム勉強会を開催していましたが実践レベルまで教えることは難しく、それを解決するためにペアプロをやり始めました。

目的

ペアプロのやり方や取り上げる内容は目的によって異なってくると思っています。 

弊チームのペアプロの目的は知見・経験の効率的な伝授実践です。

弊チームは現在、アプリ全般のリファクタリングを行っています。
誰が実装しても同じようなリファクタリングができる状態の実現、チームの全員が交換可能な人材になるためにペアプロを使っています。

ペアプロで何をやるか

自分がペアプロについて考えているのは、知見の伝授と実践という目的においては全てをペアプロで行う必要はないということです。

ペアプロでやることは目的の達成のために必要なことだけ絞っています。
また、ペアプロをすると2人分の工数を消費してしまうので、1人でやった方が効率が良いことは1人でやります。

ペアプロ・モブプロは複数人で仕事をしたり、説明しながらコードを書くなど普段と違う環境のため疲れますし、結果にかかわらず「仕事した感」が出やすいと感じています。
この感覚にとらわれず、本来の目的が達成できているかという点に集中することが非常に大事です。

ペアプロでやらないこと

以下はあくまで弊チームの例です。

・不具合調査 (普通の問題ならば個人で対応した方が早い、現状は単純なバグが多くチーム全員が詳細な内容を知る必要がない)
・新しい技術の勉強 (個々が勉強して他のメンバーに教える方が効率がいい)
・雑多な修正 (個人で実装した方が効率が良い、ペアプロでやるほど共有したい内容がない)

ペアプロのやり方

前準備

ペアプロの題材選びには時間をかけています。
弊チームでは自分がリファクタリングの手順をドキュメント化しているので、その手順が適用しやすい画面をペアプロで取り上げます。

また、ペアプロの本質に関係のない修正などは先に修正を済ませてしまうこともあります。

ペアプロ本番

だいたいの場合、1つの手順書について2回ペアプロを行います。

1回目は瀬戸が手順書の説明をしつつ、実装も中心的に行います。
イメージ的には3分クッキングみたいなもので、おおまかな手順を掴んで貰うためのペアプロです。「実装しておいたものがこちらです」みたいなこともやります。

2回目は同僚に手順書通りに実装をしてもらいます。
ここで同僚が一切の迷いなくスラスラできるということは(主に瀬戸の説明不足によって)あまりないので、手順書を修正したり3回目のペアプロを行ったりします。

ペアプロ中の意識

コーディング担当のときは、とにかく喋ることを意識しています。
他人が無言でコードを書いているのを見るのは(オンラインだと特に)つらいので、無駄なことでも喋ります。
・何をしているか
・どういう意図か
・関係するコンポーネントの雑学
などをよく喋ります。

あとはAndroidStudioの機能を使うことも意識しています。
特に「refactor」メニューには色んな機能があるので、試してうまくいったりうまくいかなかったりしています。

同僚がコードを書いているときは質問をしまくります
「○○ってどういう動作するんでしたっけ」という質問をよくしています。
間違えたときだけ質問をすると質問をした際に身構えられてしまうので、正しい実装でも質問をしています。
正直質問される側は大変だと思うので、心理的負荷を下げつつ質問できるような手法があったら知りたいです。

 

こんな感じで毎日ペアプロしています。

以上!

半年間チーム内勉強会をやってみて

ハロー、@seto_hi です。
最近はFatActivityと戦いつつ自分のFatを減らしています。

去年の12月から半年ほどかけて、チーム向けのAndroid勉強会(全15回)をやっていました。
狙いや成果などについて書きます。

チームの構成と勉強会の狙い

 自分が11月末に今のチームに入った際、自分以外のメンバーはAndroidエンジニア1人(Android経験半年、元iOSエンジニア)とiOSエンジニア3人という構成でした。
明らかにAndroidの馬力が弱く、開発速度に差が出るのは目に見えていました。

また自分はチームの開発を軌道に乗せる開発支援の立場のため、ある程度の期間でチームを離れることが決まっていました。
経験上、その程度の期間一緒に働いただけで一人前のAndroidエンジニアに育て上げることは難しいと考えており、効率的に知見を共有するためには知識のインプットに特化した場が必要だと思っています。

前職でも勉強会をやっており、効果があったことは体感していました。
そのため、チーム向けに勉強会を開くことを決めました。

勉強会の概要

勉強会を開催するにあたり、以下の点を意識しました。

  • 参加しやすいように毎週決まった時間に行う
  • だらけないように最大15回で終わらせる
  • 15回程度では基礎から実践まで行うのは無理なので諦める
  • 広く浅く教え、実践についてはペアプロなど別の手段に頼る
  • 1回30分程度にして知識を詰め込みすぎない
  • 質疑応答の時間を必ず作って、より深い理解をしてもらう
  • 現状のAndroid開発の主流とそこに至る歴史や背景を話す
  • 後で自学できるように参考文献やリンクはちゃんと書く
  • 後から入った人が参照できるようにスライドはちゃんと残す

15回分の内容を考え、自信に満ちあふれていた時のツイートです。

 任意参加にしていましたが、iOSエンジニアや他チームのAndroidエンジニアも参加してくれました。

勉強会の内容

下記は一例ですが、本職のAndroidエンジニアの方からすると常識な内容ばかりです。

  • Jetpackとは何か、どんな歴史で作られ、どんなライブラリがあるのか
  • 通信関連、非同期処理、Database(ORM)の歴史と現在の主流
  • なぜAndroidではMVVMが採用されることが多いのか
  • 社内の推奨アーキテクチャと技術選定の背景
  • multi moduleのメリットと実装戦略
  • テストで何を保証すべきか、テストライブラリの主流

成果

参加者がどう受け取ってくれたかは分かりませんが、良かったとは言ってもらえました。

自分の成果としては、ペアプロなどの際にライブラリの説明などをする時間が省けたため効率的に時間を使えたと思っています。

リモート勉強会になった

社会的情勢により、2月の途中くらいからリモート勉強会に切り替えました。

率直に最初は滅茶苦茶やりにくかったです。
うなずきなどのリアクションが見えない、(みんなノイズが入らないようにミュートにするので)声も聞こえない、という状況で無に向かって喋っている感覚でした。
途中からは考えを変え、発表の収録をしていると思い込むようにしました。
ラジオMCをやっているイメージで喋ると心なしか饒舌になり、反応がなくても特に気にならなくなりました。

聞く側としても身振り手振りが見えなくなっているはずなので、どういう印象だったかはちょっと気になります。

自分に関する成果

主目的はチームの成長のための勉強会ですが、自分のプレゼン能力の向上も狙っていました。
自分の発表に関する課題は2つあり、スライド作成に時間がかかることとアドリブが一切効かないことです。

いつも登壇の際には完全な読み上げ台本を用意し、その通りに読み上げれば発表ができるように仕込んでいました。
恐らく聞く側の方には問題はないと思うのですが、発表者側からすると練習に莫大な時間がかかるためかなりの負担になっていました。
(DroidKaigiの40分の発表のためにスライド作成と発表練習で100時間くらい準備時間をかけているというとわかりやすいかと思います)

スライド作成時間については、初期の頃は勉強会の30分の資料を作成するのに6~8時間程度かかっていましたが、最終的には3時間程度で作成できるようになりました。
初期の頃は調べる時間がかかっていたというのもありますが、純粋にスライドを作る時間も早くなりました。
プロットを打たなくても必要な内容が思い浮かぶようになり、理解してもらうための工夫などもパターン化できてきたと思います。

アドリブが効かない点の解消のために、勉強会の発表は一切台本なしで行いました。またスライドの読み上げだけをするのではなく、理解しやすいような言い回しや抑揚をつけることも意識しました。
個人的な感想になってしまいますが、初期の頃よりは台本なしでも伝える技術が上がったと思っています。こちらもパターン化ができたので、経験を積めたことが大きいです。

今後について

勉強会という形での知見共有は終了しましたが、Androidチームとしては必要に応じて知識の共有の場を作っています。

そして...

社のAndroid開発のレベルを底上げしていきます。
Comming soon!

楽しいリモート生活

ハロー、@seto_hiです。

リモートで仕事をするようになったので色々書きます。
リンクはありますがアフィとかはないです。

環境

元々机は持っていたのですが、昇降デスクに買い換えました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07GNXB9PR/

幅が90cmくらいのものがよく、ガス式の昇降デスクが欲しかったのでこれになりました。当時は16kくらいでした。
足下に横のパイプがあるので椅子のキャスターと干渉しますが、椅子を使わなくなったので特に問題になっていません。

机にはキーボードとトラックボールとPCくらいしか置いていません。
リモートだとひとつのタスクに集中しやすいので、ディスプレイを置いて気が散るのが嫌だなと。
f:id:seto_hi:20200519132208j:image

お酒はあまりにも殺風景なので置いてあるだけです。飲んでません。本当です。

メリハリをつけるため食事用のテーブルは別に用意して、そちらでは一切仕事をしないようにしています。ベッドでも仕事しません。

椅子

悩んでいるうちにタイミングを逃したので元々あった安い椅子のままです。
前に色々座りましたがokamuraのシルフィが一番体に合うという結論になったので、可動肘のものが程よい値段になるのを狙っています。

あとGW明けくらいからはバランスボールを使っています。安い椅子よりも好きです。
でも気温が高くなるとちょっと蒸れますね。

ベランダ作業

部屋にずっといると飽きるので、ベランダを有効活用しています。
ほぼ毎日1時間くらいはベランダで日光浴しつつ仕事しています。

ベランダで作業する用の椅子も買いました。
友達にそそのかされてHelinoxです。気に入ったので別の友達をそそのかしたらHelinoxを買いました。広がるHelinoxの輪。

www.helinox.co.jp

そそのかされてローテーブルも買いました。スマホとか飲み物を置くのに便利です。

www.captainstag.net

これでいつでもキャンプに行けます。あとはバーナーが欲しいです。

飲み物

いい飲み物があると仕事が捗るので積極的に課金してます。

普段は主にとうもろこし茶を飲んでいます。
むくみやすい体質ですが、これのおかげで少し解消できている気がします。

去年のブログにも書いたのですが、丸八製茶場のほうじ茶が好きです。
4月終わりににセールをやっていたので買い込みました。
ホットは安定のおいしさなのですが、水出しのほうじ茶を初めてやってみて気に入りました。茶葉を贅沢に使うので頻繁にはできないのが難点です。

www.kagaboucha.co.jp

暑くなってきたので水出しコーヒーを作れるようにしました。
放置しておくだけでコーヒーができているので便利です。

フィルターインコーヒーボトルwww.hario.co.jp

変えたこと・変わったこと

以前は全然家にいなかったのですが、家にいる機会が増えたので色々と変わりました。

お酒

飲む頻度を減らしました。厳密に週2日を上限にしています。リモート飲みが中心で、ひとりで飲むことは減りました。
東日本大震災のときにアルコール依存症になった人が増えた話を本で読んだことが影響しています。

こんなタイミングなので地方から好きなお酒を取り寄せています。保管スペースを増やしたくて冷蔵庫を大きいものに買い換えました
飲む機会が減ったのでなかなか売り上げに貢献できないのが残念ですが、常温保存できるお酒ならいくら買っても大丈夫ということに気づきました。

リモート飲みでみんなで同じお酒を飲むというのをやったのですが、一体感が生まれてよかったです。

運動

ずっと家にいるとさすがに運動不足を感じるので、fit boxingをはじめました。
負荷を上げるためにアンクルウエイトとエクササイズバンドを付けています。しんどいです。すごくしんどいです。
リングフィットもはじめました。
朝リングフィット、夜fit boxingでしあがっています。ここまでやる必要あったんだっけって思ってます。

副業

久々に再開しました。休日に何もしないのはもったいないので。
Androidアプリのリファクタをしています。楽しいです。

勉強

暇な時間が増えたので。
仕事系の勉強と趣味の勉強と英語の勉強をやっています。
負荷にならず、楽しめる程度にしています。

睡眠時間

通勤時間がなくなって可処分時間が増えたので睡眠も増えました。
平均睡眠時間が8時間→8時間半、深い眠りが2時間→2時間20分くらいになりました。
睡眠前にリラックスする時間がとれるようになったおかげで深い眠りが増え、仕事の集中力も上がっています。

 

できる限り環境を整え、適応することを心がけたおかげで心身ともに以前よりも充実している気がします。

あんまり難しく考えずに、肩の力を抜いてやっていこうと思っています。

以上!

家の日本酒紹介

ハロー、@seto_hiです。
楽しい話をして楽しくなりたいと思います。

自分は日本酒が好きです。
先日ようやく地元にある瀬戸酒造に行きました。
すっっっごい遠縁の親戚のようです。


先日友人から「家にどのくらい日本酒あるの?」と聞かれたので数えてみたら34本ほどありました。
一般的なご家庭の平均くらいの量だと思います。

せっかくなので紹介したいと思います。
別にため込む趣味があるわけではなく、各々のお酒を最高の状態で飲みたいと思ったらこうなりました。

普通の日本酒(16本)

普通って何だっていう話ですが、ここ以外の分類に含まれない日本酒です。
本当はもうちょっと少ない予定だったのですが、色々中止になったので。

好きな日本酒が多いですが、その中でも一番多いのは神川です。
自分が大好きな北海道の上川大雪酒造のお酒で、神川は上川町限定のお酒です。
常時売っている神川は2種類だと思っていますが、ふるさと納税で4種類手に入りました。
落ち着いたら飲み比べ会をやる予定なので楽しみです。味が変わりやすいので早めに飲みたいお酒です。

福禄寿酒造のお酒も4本ありました。
一白水成という日本酒がとても好きで、最近秋田に行った際に仕入れてきました。
蔵限定の一白水成があるのですが、純米大吟醸のスペックなのに何も書いてなくて、最高!好き!という気持ちになりました。

ワンカップもあります。
ワンカップはアル添のおいしくないイメージがありますが、ちゃんとしたものは普通においしくて楽しいです。これも沼だと思います。

樽熟成の日本酒(4本)

皆さんは樽熟成はお好きですか?僕は好きです。
一番好きなのは陽乃鳥のオーク樽熟成です。これはヤバい。
樽熟成すると深みが増して味わいが広がるので沼だと思います。

ブランデー樽で貯蔵した日本酒という日本酒を去年の新潟酒の陣で買いました。
買ったときは少し荒さがあったので1年くらい寝かせています。そろそろタイミングかなと思っているので楽しみです。

あとは満寿泉SUPECIALの2017がいます。白ワイン樽熟成です。
富山駅で有料試飲ができるのですが、ふわっとした白ワインと樽の香りが素晴らしくて即買いしました、
何年か置いて飲み比べるのがオススメらしいので、もう少し寝ていてもらおうかと思います。富山に行ったら買い足したいですね。あんまり本数が出ないのでタイミング次第ですね。

一番面白いお酒は、華鳩の貴醸酒オーク樽熟成だと思います。
オーク樽熟成の貴醸酒の古酒を数年分ブランドしたという、スペックだけでお酒が飲めそうなお酒です。最高です(語彙力)。

古酒(4本)

古酒は沼です。
やまんだーが古酒大好きなので、自分もだいぶ沼に沈んでいます。

一番古いのは黒松翁の1998です。あと3年か8年寝かせたら飲もうと思います。
こちらの蔵は古酒をいっぱい造っているので、もう少し種類を集めて飲み比べたいですね。
自分が未成年だった頃に作られたお酒を飲むことができるのはとても贅沢なことだと思います。

熟成中の日本酒(10本)

沼にはまった人々は、日本酒を自分の好みの味になるまで寝かせるらしいです。
自分も悦凱陣の生原酒で寝かせにはまり、今もいっぱい日本酒寝ています。
古酒を自分で作るみたいな感じなのですが、酒質によって仕上がりが変わるので面白いです。
基本的には苦みが消えて古酒のようなカラメルっぽい甘さが増します。悦凱陣は例外的で、暴れ感が消えて甘みと深みが増す気がします。
低い温度で落ち着かせるような寝かせと、常温で行けるところまで行ってもらう寝かせがあり、みんなそれぞれ好きな方法で楽しんでいます。

一番面白かったのは北海道・男山の復古酒です。江戸時代の製法のお酒で、元々かなり甘くて独特な風味のお酒です。
1年半ほど寝かせたのですが、嫌味のない苦さが残って香ばしい甘さが伸びました。
まだ伸びる気がするのでもう半年ほど寝ていてもらおうと思います。

あとは北海道の金滴かなと思います。
苦めなお酒が多い蔵なのですが、3ヶ月寝かせたら見事なカラメル感が出て苦みも消えて驚きました。
色々ありましたが造りはしっかりしている蔵だと信じているので、普通のお酒も復活して欲しいなと思います。

その他:みりん(2本)

みりんは飲み物!
日本酒の蔵が作ったみりんは飲んでよし、料理によしで最高です。

 

何事も追い求めると際限がなくなってくるので面白いなと思います。
今欲しいものは日本酒用の冷蔵庫と、冷蔵庫を置けるスペースです。

以上!

近況(入社4.5ヶ月くらい)

ハロー、@seto_hi です。

バタバタしているうちに、DMM社に入社して4.5ヶ月経っていたのでまとめます。

何の仕事をしているか

CTO室の事業支援チームに所属し、事業の支援をしています。

支援先はDMMブックスというアプリで、電子書籍のビューワーです。
それなりに歴史があるアプリなのですが、途中でアプリ開発の歴史がぱったり切れていた時期があり、ほぼ無の状態だったAndroidチームを軌道に乗せることを任されています。

支援先のチームにがっつりと入り、勤務時間の95%くらいは支援先のチームの仕事をしています。
Androidチームのリーダーというポジションで、チームメンバーのマネージメントも任されています(かなり薄いですが)。
チームも立て直しつつ、プロダクトとしても発展させるために色々と行動しています。
アプリの改善点を洗い出したり、アプリの今後の方向性を考えたり、チーム内Android勉強会をやったり、チームとプロダクトのために何でもやるという感じです。
コードを書くのは最近は業務時間の20~30%くらいです。

ノハナ時代に手広くやっていたことがここで生きていて、伏線を回収している気がします(?)。

リファクタリング

チーム改善プロダクト改善と一緒にリファクタリングも進めており、いかに安全にリファクタリングをできるかという点を重視しています。
アプリの仕様についてはチームで誰も知らないことも多く、できるだけ動作を変更せずに実装を修正しています。
リファクタリングの手順は完全にドキュメント化し、誰が修正をしても同じコードになることを目指しています。 

ちなみに元々のアプリの構成はなかなか荒々しさがあり、自分が初めてコードを見た際にはVolleyが入っていたり、サブスレッドがThread+HandlerとかAsyncTaskとかRxとか乱立していたり(しかも今はCoroutineも導入した)、Java率100%だったりしました(今は数%)。やりがいしかないです。

弊社には推奨アーキテクチャというものがあり、それを目指してひたすら手を動かしています。MVVM+CleanArchitectureの一般的なAndroidの設計です。
各種AACライブラリやDaggerやMulti moduleといったあたりもふんだんに使っており、モダンな設計になっていると思います。

テストも0だったのですが、リファクタリングする度にテストを書いて少しずつ増えてきました。UIテストも少しずつやっています。
チームメンバーもテストを書くのが当たり前になってきていて良い空気です。たまにテストを書くのをサボると怒られます。

このあたりではSWETでの経験が生きています。

ペアプロ

手順の細かい部分を伝えるためにペアプロを導入しています。
手順を説明しながらコードを書いた後に、コードを書いてもらうことにしています。
教えただけで覚えてくれるなんてことはなかなかないので、実際にコードを書かせることを意識しています。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という言葉に近いことかなと思っています。

この仕組みはかなりうまく動いていると思っていて、自分が手を動かさなくても勝手にリファクタリングが進む状態になっていきています。

難しいところ

自分はずっと今のチームにいる訳ではなく、できるだけ早くチームを立て直してチームを離れることが仕事です。
自分の仕事を無くすことが仕事なので、複雑な気持ちがあります。

チームを改善するには仕組みを作ってチームを底上げする必要があり、コーディングとは違った頭を使います。
底上げの成果はなかなか分かりにくく、結果が欲しくなることがありますが強い気持ちで地道にこつこつと働いています。

最後に

We are hiring!

dmm-corp.comこんな感じのポジションになります。

瀬戸と一緒にチームとプロダクトとコードを直しませんか?
お気軽に連絡をいただければと思っています。

以上!

作ったサービスの終了にあたって

雑記

3年前に作ったサービスが終了すると連絡が来た。
悲しいが仕方がないことだと思う。

当時の自分としては作れる限りの最高のアプリを作った。それは今でもそう思う。
ただし、見ていたゴールが作ることだったなと思う。
その頃は自分に全能感があり、いいものを作れば売れると思っていた。
間違ってはいないと思うが、「いいもの」と言うためにはレベルが低かったと思う。
アプリの実装と最低限のアプリデザインはできても、ユーザーの感情を動かすアプリを作ることはできなかった。

何より、チームの輪を壊した。
「俺が作った」という気持ちがあり、本当に態度が悪かった。HRTなんて全くなかった。
当時しっかりと怒ってくれた同僚には本当に感謝している。

ひとりの力で成功できるなら、会社でやる必要はない。
複数人が得意分野で協力するからこそ大きな価値が生み出せると思う。
お互いに実力を出せる環境を作ることも実力のうちだと思う。

良いアイデアだったとは思う。
もう少しチームで方針を練れていればチャンスはあったと思う。
自分がそれを壊してしまった。

両親はサービスをよく使ってくれていた。
退職したら使わなくなるかもと言っていたが、退職後も使ってくれた。サービスが終了したらどうしてと聞かれた。
救いはそこしかないが、それで救われてはいけない。

悲しい、悔しい、申し訳ない。

DeNA社のSWETチームで4ヶ月ほど働きました

ハロー、@seto_hi です。

DeNA社のSWETチームで4ヶ月ほど働いた+副業として働いたので感想を書きます。
一言で言うと、めっちゃ頭を使ったので少しレベルが上がった気がします。

あらすじ

去年の6月にフリーランスをやるとブログで書いたところ、新卒の同期である @soranakk からDeNA社どうですかという連絡が来ました。
ブログに「得意分野:レガシーコードの改善」などと書いていたので、SWETチームに興味を持っていただいたようです。

こちらとしてもSWETに潜入すればテストのノウハウを盗んで学んで技術的にレベルアップできるのではと思い、お仕事を引き受けました。この狙いは達成できたと思います。

おしごと

業務内容

MOVのAndroid版のリファクタリングをしていました。
具体的な内容については SWETのブログの記事 にまとまっています。

様々な歴史的経緯があり、とにかく状態が多いコードでした。
テストを書けるコードにするために状態を減らし、責務を適切に分割してあげることが主なタスクでした。

働き方

7月後半から10月末まで週2で働いていました。
当初は9月末まで出社の予定だったのですが、就職が予定よりも1ヶ月遅れたのでその分延ばしてもらいました。ありがたかったです。

在籍中はリモートしても良いと言われていたのですが、結局全日出社した気がします。
会社が家から近かったので通勤にそんなに困っておらず、直接コミュニケーションできるメリットの方が大きかったので。

就職後も副業としてお手伝いをするという約束になっていたため、12月は副業として稼働しました。
副業の方は納期があったのでちょっとドキドキしましたが、無事に対応できたで良かったです。
(最近納期が厳しくないタスクが多いので、久々にいい緊張感でコードを書けました)

SWETについて

SWETは専門分野によっていくつかのチームに分かれており、自分はAndroidのチームでした。Androidチームのメンバーには @fgfgtkm さんや @sumio_tym さんがおり、様々な点で助けていただき、色々教えていただいて本当に勉強になりました。表現できないくらい感謝しております。

SWETはスペシャリスト揃いという感じで、Androidチーム以外の話は正直全然ついていけませんでした。
学ぶことがたくさんあるので、若手エンジニアを半年くらい預けたらめっちゃレベルアップして帰ってきてくれそうです。

Android系の人材を募集しているらしいので、興味のある方は是非連絡してみてください。

良かったこととか反省とか

良かったこととしては、少しはコードの修正でコミットできたことかと思います。
最初にコードを見たときは状態を把握するだけで自分の脳のstackがoverflowしてしまうくらい複雑で、自分は何もコミットできずに終わるのではないかという不安がありました。
実際、最初にフロー図を書いた際はあちこちにデータが飛び交って非常に複雑だったのですが、最終的には適切な流れに整備できたかなと思います。
でももっと修正できたはずなので成果には満足できておらず、心残りがあります。

業務の中で色々と勉強になることが多く、現職でとても役に立っています。
テストにおいて「何をするべきか」「どこまでやるべきか」あたりの事が自分の中で腑に落ちたので、自信を持って進められています。
こういった知見を得るのはSWET以外では難しそうな気がします。

反省点として、業務にフォーカスしすぎてSWETの他チームのメンバーや社内のAndroidエンジニアとあまり交流できなかった点は後悔しています。

同僚

SWETは福利厚生。これは間違いないです。
社内にテストを根付かせる活動をしており、色々な企画をしています。

また、DeNA社にはAndroidエンジニアが多く所属しており、石を投げればDroidKaigi登壇エンジニアに当たるくらいいます。
MOVチームは特にAndroidエンジニアが多かったのですが、毎日の昼会?でいつも楽しそうな笑い声が聞こえてきたので、良い雰囲気だなぁと思っていました。

DeNA者では毎週火曜日にAndroidエンジニアが集まる会があり、新しい技術の話をしたり技術的な相談をしたりしていました。
詳細な内容はconfidentialですが、面白かったのは間違いないです。

2019年の年末にDeNA社のAndroidエンジニアの忘年会に呼んで貰ったのですが、20人くらい参加していて、人がいっぱいいる..羨ましい..弊社に2~3人分けて欲しい..という気持ちになりました。
それだけ人がいてもまだまだ足りないらしく、勢いを感じます。

 10月末の退職の際にはお酒をいただいたりして、気遣いがとてもうれしかったです。ありがとうございました。

まとめ

勉強になった、この一言に尽きると思います。
同時に、テストの難しさについても学びました。テストを書けるようになるのがゴールではなくて新しいスタートなのだと思っています。

テスト方面については発信する割合を増やしていく所存です。

 

以上!